小島顕一展 ガッシュによる絵画
2007年6月23日(土)~7月4日(水)
不透明水彩(ガッシュ)による「色彩と線」の試みをテーマにした作品を25点展示する絵画展。
画家として、美術館のワークショップや障碍者施設の絵画造形教育等で、
子どもたちや知的障害を持った人たちの美術にかかわり、
その人たちの作品と創作プロセスに積極的に関心を持った1980年代は、
現代美術展を観に行っても、絵画作品は少数派になっていました。
プロの美術家たちは、絵画の可能性は少ないと悲観的であり、
「新しさ」を追求することに懸命でしたが、あの頃でも今でも、
源泉から湧き出る絵画表現の欲求と可能性は途切れることなくあふれ出ている、
というのが私の美術を考える「現場」の実感です。
色彩が一夜秩序から自由になり、線が境界や意味を示すことから離れ、
多様性と躍動感を取り戻すそのヒントは、その源泉のなかに多く含まれています。
(小島顕一)
展示風景
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