板 橋 雅 則 展 
2010年8月16日(日)~8月25日(日)


面白さと可能性を感じさせ、
制作に向かわせたのはドイツ某メーカー9Hの鉛筆。

使い始めから小指の先ぐらいになるまで
同じ硬さの9Hであり続ける鉛筆が思いのほか少ないなかで、
このメーカーの9Hはその硬質さを保ち続ける。

それはまさにマイスターの矜持と熱意が生んだ名品であり、
削りたての硬質な芯からは、描くというよりも、
刻むといった実感が生まれ、
コットンの織り込まれた厚手の紙と出会うことで、
コツコツと作務のごとくに時間(トキ)をも織り込んでいくことを可能にする。

果ては、そのモノローグが立ち上がって、
            外の世界に通じる出入り口になるのであればよいのだけれど。                                        〈板橋雅則:画工(無所属)〉


展示風景
  

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