世界は様々なもので構成されている。視覚で捉えられるものと、視覚で捉えられないものが存在する。 見えるもの、形を持つものには、自然界のものと人が創り出したものとがある。人の創り出したものは初め意味のあるものがほとんどである。しかし、それらは時が経ち、変化、変容していく。朽ちたり断片化されたりして、その形を変えていく。 私はそのようなものの形体に幼いころより興味があった。意味をなくした形、そこからイメージを構築していく。抽象的であったり具体的なイメージであったりするが、見える形を通して見えないもの、自分なりの世界観を表現したいと考えている。 〈山﨑康譽〉 |